パチスロ店が新台入替にかかる費用はいくら? パチスロは数学だ
行きつけのパチスロ店から「新台入替」のメルマガやSNS配信が届きませんか?毎週のように入れ替えをしている店もありますが、店側は、どれくらいの費用がかかっているのでしょうか?この記事では、新台入替にまつわる事情も含め、詳しく解説しています。 202310/26
新台入替に伴うコストとしては、
1.台自体の購入費用2.台の変更に伴う届出費用3.入替時に働く従業員や業者の人件費4.その他、電気代やチラシ代など
主に、これらのことが考えられます。
台自体の値段は、1台当たり新品で40~60万円が相場です。
中古品だと、需要過多でプレミア価格がつかない限り、
新品の6割~8割くらいが相場なので、25~50万円くらいになります。
台の入替や、配置変更をする場合、店側は、所轄の警察に申請をして、検査を受けなければいけません。
朝の時点で、新台の設置が終わっているのに、店のオープンは午後からという場合、
午前中に、警察による検査が入る予定で、その結果待ちという事が多いからです。
台の入替や、配置変更の申請にかかる手数料は約5,000円。
それに加えて、入替や、配置変更をする台数分×50円くらいと、されているところが多いようです。
人件費については、入替が営業終了後におこなわれるため、
アルバイトの時給は、夜間割増しとなりますし、
台の設置業者に依頼することになるので、それなりの、お金がかかります。
そこに、入替工事中に使う電気代や、新台入替を知らせるチラシなどの雑費を加えていくと、
十数台の入替でも、500万円近くの費用が掛かり、
100台規模の新台入替や配置変更になると、1,000万円以上はかかっているのです。
これだけのコストをかけてまで、新台入替をする理由は何なのか?
アピールできる要素が「新台入替」のみ
パチスロ店が、新台入替を頻繁に行っているのは、
それしか、アピールする方法が無いというのも理由の1つです。
度重なる規制の影響で、昔のように、「イベント日」や「高設定投入」をうたって、
実践者の射幸心をあおる広告や告知ができなくなりました。
来店動機となりうる、あおり文句をことごとく禁止されたパチスロ店に、残された最後のアピール方法が「新台入替」なのです。
パチスロの台が新しくなったことで、
「入れ替え初日は、サービスで、 高設定にしているかもしれない」
という気持ちで、来店してくれるお客さんに、期待している側面もあります。
「新台入替」をしないと飽きられる
もうひとつの大きな理由が、「新台を入れ続けていないと飽きられるから」
パチスロ店の、経営状況にもよりますが、何か月も、新台を入れることなく、営業を続けていると、
店に、新鮮味がなくなり、飽きられる可能性もあります。
時には、台の配置を変え、見た目だけでもリフレッシュすることで、店に対する、マンネリ感も薄らぎます。
実践する側からすれば、毎週のように行われる新台入替に飽き飽きしていて、
「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」
と思うところもありますが、店側としては、
「これしかアピール方法がない」「やらなければ店は終わりだ」
と、脅迫感に近い感じで、新台入替を、毎週実施している店舗もあるくらいです。
1回あたり、わずか、10台程度の入れ替えであっても、トータルでは、数百万円のお金がかかり、
その費用は、結局のところ、実践者に降りかかってきます。
新台を実践できるという楽しみもありますが、
飽きがこない程度まで入れ替えの頻度を落としても問題は無いでしょう。
むしろ、新台入替にコストをかけるなら、
高設定を使って、お客さんに還元していった方が、店の利益につながるのではないか?といった声もあります。
新台入替は想像以上に面倒くさい
新台入替には、様々なやり方があり、例えば、検定切れギリギリのパチスロ台を導入しても新台入替になります。
新品のパチスロ台だけが、新台ではないため、新台入替という言葉を使いたくて、安い機種を導入することも1つの手として考えられます。
この、新台入替は、結構面倒で、店舗側としては、何かと頭を悩ませます。
まず、検定通知書を入手しなければ入替は行えず、実際に導入する場合、店内のどこに設置するか、ということも、明示しないといけません。
なんでもかんでも、設置すればいいわけではないので、そのレイアウトも新台入替の前に、検討しておきます。
新しく設置する台がある以上、撤去する台もあるわけですが、
稼働率や、利益率を加味した上で、どの台を撤去するかを決めなければなりません。
お金もかかれば、手間もかかる、それが新台入替の実態なのです。
新台入替が多い店舗では勝てない?
スロッターの中には、「新台入替を連発させる店は出ない」という説を、流布する人がいます。
その人曰く、人気機種を導入するのに、結構なお金が、かかるからというもの。
例えば、『リゼロ』という機種、一時期は、中古で100万円を超えていましたが、
新パネル導入もあって、その価格は80万円程度になった事も。
とはいえ、1台で80万円もすれば、5台導入しただけで、400万円です。
もし、毎週のように、この規模くらいの新台入替を行った場合でも、
1か月で1,000万円単位のお金が飛んでいきます。
これらの経費を捻出するためには、当然、回収日を作る必要があります。
新台入替を行って数日間は、設定が甘いかもしれませんが、
翌週には、設定が厳しくなる可能性が高いです。
リセット狙いで、通い続けるのも手ですが、
基本的には、新台入替をすれば、それだけ、店の体力(資金)を使うため、どこかで、回収が必要なわけです。
新台入替が多い店=出ないこの説は、あながち間違いとも言い切れません。
郊外と激戦区では新台入替の意味合いが違う?
新台入替を頻繁に行う激戦区の店と、あまり行わない郊外の店では、新台入替事情が、大きく異なります。
郊外のパチスロ店、例えば、地方にあるようなところだと、いつ行っても混雑という店舗もあるでしょう。
そのような店舗では、常連客ばかりが、パチスロを実践し、
設定など、お構いなしで、打ち続けてくれるからで、
そうなると、新台入替の必要は無く、逆に、馴染みの台を撤去するリスクが怖いぐらいとも言えます。
入れ替えるにしても、中古台にしておけば、費用をかけず、お客さんに還元できます。
しかし、繁華街など、激戦区の店舗では、そんな悠長なことは言ってられません。
例えば、毎月のように、1,000万円以上のお金を新台入替に使うとしても、
大手チェーン店であれば、大した額とは言えません。
でも、中小のパチスロ店にとっては、かなり勇気のいる額です。
経営的な体力(資金)の違いが、回収具合に、大きな影響を与えます。
そのあたりも踏まえて、お店に足を運んでみましょう。
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